ChatGPTを何となく触ってみたという方もいれば、本格的に使用している方も多いと思います。
プロンプトをより効果的にするために、どのように書いていったら良いだろうかと試行錯誤されているかと思います。
- プロンプトって何?
- ChatGPT使ってみたけど、期待している回答が返ってこない
- どんな風に質問文や命令文を書いたら良いのか、良く分からない
- プロンプトについて
- プロンプトの活用例
- ChatGPTから適切な回答を導く効果的なプロンプトの書き方
- 使用例ごとのおすすめのプロンプト
ChatGPTって使ってみたけど、今いち欲しい回答が返ってこないのよね
ChatGPT は、質問の書き方で回答の精度が変わってくるんだ。ChatGPTを使いこなすには、目的に合った質問の仕方、書き方を学ぶことで、ChatGPTスキルが1段階レベルアップするよ!
ChatGPTプロンプトの効果的な書き方とは
ChatGPTプロンプトとは何か
ChatGPTについての簡単な説明
ChatGPTは、OpenAIによって開発された対話型のAIチャットツールです。
このツールは、自然言語処理モデルを基盤としており、人間のような文章を生成することができます。
ChatGPTは、ビジネスの様々な側面で効率的なサポートを提供し、例えば、自動生成された小説やゲーム内での会話生成など、多岐にわたるアプリケーションが可能です。
また、ChatGPTは、ユーザーが文章の文字数を指定することも可能で、例えば「300字程度でお願いします」と入力することで、おおよそ指定された文字数での回答が得られます。
このAIツールは、その高い回答精度から多くの利用者を獲得しており、2022年11月の公開以来、急速に普及しています。
ChatGPTのプロンプトとは?
ChatGPTにおける「プロンプト」とは、ユーザーがAIチャットボットであるChatGPTに送信する入力文字列、すなわち、質問文や指示文のことを指します。
本来のIT用語としてのプロンプトとは、システムがユーザからの入力や処理を要求する際に表示する文字列や記号を指し、これに応じてユーザーはコマンドやデータを入力します。
例えば、Windowsのコマンドプロンプトでは「>」がプロンプトとなり、ユーザーはこの記号の後にコマンドを入力します。
ChatGPTでは、プロンプトは、ChatGPTが応答を生成するための基盤となる命令文や文章であり、
これによってAIがどのような回答を生成するかが大きく影響を受けます。
プロンプトは単なる質問だけでなく、命令や複雑な文章など、ChatGPTへの様々なタイプの入力を含みます。
例えば、「東京の有名な観光地を教えて欲しい」というフレーズもプロンプトの一例です。
プロンプトの工夫と適切な設定は、より精度の高い、または目的に適った回答をAIから得るために重要な要素となります。
今までは、Google検索するイメージで使っていたけど、プロンプトの仕方をきちんと学んだ方が良さそうだね。
効果的なChatGPTプロンプトの基本的な指定方法
ChatGPTは、ユーザーが提供するプロンプトに基づいて回答を生成します。
そのため、効果的なプロンプトを指定することで、期待する回答を得やすくなります。
- 明確で具体的に
-
象的、あいまいな質問よりも、具体的な質問の方が精度の高い回答を得ることができます。
例えば、「日本の伝統」という質問より、「日本の伝統的なお正月の習慣」という質問の方が具体的です。
- 必要な情報を提供する
-
ChatGPTは与えられた情報のみを元に回答します。
したがって、背景情報や文脈を正確に伝えることで、より適切な回答を期待できます。
- 短くシンプルに
-
長い質問よりも、短くシンプルな質問の方が、ChatGPTは理解しやすくなります。
しかし、必要な情報は省略しないよう注意しましょう。
- オープンエンドな質問を避ける
-
可能な限り具体的な回答を求めるクローズドな質問をすることで、期待する答えに近いものを得ることができます。
- 複数の質問を一度に避ける
-
一つのプロンプトに複数の質問を含めると、ChatGPTがすべての質問に対する適切な回答を生成するのが難しくなる場合があります。
一つ一つの質問を分けて入力することを推奨します。
- 反復や再定義を利用する
-
期待する回答が得られなかった場合、質問の言い回しを変えてみると、異なる視点や情報が得られることがあります。
- プロンプトの例を提供する
-
特定の形式の回答を期待する場合、例示を行うことで、その形式に沿った回答を得ることが容易になります。
具体的なプロンプト例から学びたい
方法 | 不適切な例 | 適切な例 |
明確な質問 | Kpop | BlackPinkのデビューアルバムは何ですか? |
背景情報の提供 | 東京のおすすめ観光地はどこですか。 | 東京おすすめの観光地を教えてください。 ・東京駅から電車で30分圏内 ・既に行ったことのあるスカイツリータワーと浅草浅草寺を除く |
短くシンプルな質問 | 私は最近趣味としてギターを始めましたが、初心者向けの曲や練習方法について知りたいです。 | ギター初心者向けの練習方法は? |
具体的な情報を求める質問 | 動物はどういうもの? | アフリカゾウの平均的な体重と寿命はどれくらいですか?と推定されていますか? |
例を提供する | 物理の公式を教えて | ニュートンの第二運動の法則に関する公式を教えてください。 |
ChatGPTプロンプトの書き方で重要な具体的な要素
プロンプトの書き方における文脈や表現の指定方法
ChatGPTと効果的に対話するためには、プロンプトの文脈や表現の指定方法が非常に重要です。
明確な文脈と適切な表現を提供することで、期待する答えを得る可能性が高まります。以下に、文脈や表現の指定方法を詳しく解説します。
方法 | 説明 | 具体例 |
文脈の明示 | AIに情報提供を行うことで、特定の背景や状況に基づいた適切な回答を得る。 | 「昨日の国際経済のニュースに基づいて、ドルの動きを教えてください」 |
具体的な質問の使用 | 抽象的な質問よりも、具体的な質問を使用することで明確な回答を得る。 | 「良い書籍」という質問より、「近年のビジネス書でオススメのものは?」 |
期待する回答の形式を指定する | リスト形式や段落形式など、期待する回答の形式を指定することで、回答の質を向上させる。 | 「リスト形式で、日本の伝統的な行事を5つ挙げてください」 |
使用例やアナロジーを利用する | 特定の概念や用語について説明を求める際、例やアナロジーを要求することで理解しやすい回答を得る。 | 「レストランを例に使って、サプライチェーンの重要性を説明してください。」 |
回答の範囲を制限する | 長すぎる回答や広範囲な内容を避けるために、明確な範囲や制限を設ける。 | 「200語以内で、サスティナビリティについて説明してください」 |
追加のプロンプトエンジニアリング技術
ChatGPTのようなAIモデルを最大限に活用するためには、プロンプトエンジニアリングのスキルが非常に役立ちます。これは、モデルに適切な質問や指示を行い、望む結果を得るための技術のことを指します。
以下は、基本的な指定方法を超えた、より高度なプロンプトエンジニアリング技術のいくつかをご紹介します。
プロンプト | 説明 | 具体例 |
ステップバイステップの指示 | 一度に多くの情報を要求する代わりに、情報を段階的にリクエストする。 | 「パンケーキの作り方を、ステップバイステップで説明してください。」 |
質問の掘り下げ | モデルの回答に基づいて追加の質問をすることで、深く情報を掘り下げる。 | 「コンピュータネットワークとは何ですか?」 → 「それにはどのような種類がありますか?」 → 「LANとWANの主な違いは何ですか?」 |
前提条件の設定 | モデルに特定の前提条件や制約を設定することで、期待する方向に回答を導く。 | 「経済的制約の中で、環境に優しい生活をするための方法を挙げてください。」 |
仮定の利用 | モデルに特定の仮定を設定し、その仮定の下での答えを尋ねる。 | 「仮定として、人間が火星に定住することが可能だとする。その際の最大の課題は何だと思いますか?」 |
明示的なエラーコレクション | モデルの回答に誤りや不足がある場合、それを指摘して再度質問をする。 | 「あなたの回答は日本の首都を大阪としたが、正しくは東京です。もう一度、日本に関する基本情報を教えてください。」 |
情感の明示 | モデルに対して特定の感情や態度を持った回答を求める。 | 「楽観的な視点から、未来の技術の可能性を語ってください。」 |
#の使い方や文字数制限について
#の使い方
#記号は、特定のコンテキストを模倣するためや、モデルに情報の構造を指示する際に有効です。
#記号をChatGPTのプロンプトエンジニアリングに活用する方法をいくつかご紹介します。
使用方法 | 説明 | 具体例 |
指定されたフォーマットの要求 | ChatGPTに特定の情報のフォーマットや構造を求めることができます。 | 「# 以下の形式で回答してください: Q: [質問] / A: [回答]。何は人を幸せにするのか?」 |
指示や命令の強調 | 特定の命令や指示を強調して、その内容に焦点を当てるようにモデルに指示することができます。 | 「#短く答えてください。 コンピュータの主な機能は何ですか?」 |
セクションの区切りや組織化 | 質問や情報をセクションやカテゴリ別に組織化する際に使用することができます。 | 「#歴史 ローマ帝国の興亡について説明してください。 #科学 ニュートンの第一法則は何ですか?」 |
フィードバックや修正の要求 | モデルの以前の回答に対するフィードバックや修正の要求を行う際に使用することができます。 | 「レストランを例に使って、サプライチェーンの重要性を説明してください。」 |
ターゲットオーディエンスの指定 | 特定のターゲットオーディエンスに合わせた情報や回答を要求する際に使用することができます。 | 「#子供向け 火星についての簡単な説明をしてください。」 |
モデルのスタイルやトーンの変更 | モデルに特定のスタイルやトーンでの回答を求めることができます。 | 「#詩的に バラの美しさを表現してください。」 |
文字制限について
ChatGPTには、入力出来るテキストの文字数に制限があります。
ChatGPTでは、独自の「トークン」と呼ばれる単位を設定しています。
文字数とは、異なる方法で計算されているので注意です。
英語では、ほぼ1トークン=1文字です。
日本語では、おおよそですが、「漢字1文字=2〜3トークン、ひらがなカタカナ1文字=1トークン」のイメージです。
無料版(GPT3.5)では、1回のセッションにおいて約2,048トークンがデフォルト設定で、最大約4,096トークンまでの制限になっています。
文字数の制限に引っかかり、返信が途切れてしまうことがあります。
その際は、「続けてください」と入力すれば、途切れた箇所から続けて出力されます。
これで、基本的なプロンプトのポイントを押さえることができたわ!
次は、どんな使い方があるのか見てみたいかな。
ChatGPTプロンプトの活用とコツ
ChatGPTプロンプトのビジネスでの活用例とアイデア
ChatGPTは、多岐にわたるビジネスのシナリオで役立つことができます。
ChatGPTのプロンプトをビジネスで活用するための具体的な例とアイデアをいくつか紹介します。
活用例 | 説明 |
文章添削、校正 | ChatGPTに文章を入力し、文法や表現の添削を受ける。 |
要約 | 長い文章をChatGPTに入力し、要点をまとめた短い文章を生成させる。 |
壁打ち、ブレインストーミング | アイデアをChatGPTに投げかけ、新しい視点や提案を得る。 |
コンテンツ生成 | マーケティングコンテンツやブログ記事のドラフトを生成させる。 |
コード生成 | プログラミングに関する質問を投げかけ、コードスニペットを生成させる。 |
プログラミング学習 | プログラミング学習の補助 |
プログラミングのバグ発見 | プログラムのバグを発見させる |
プログラミングのバグ発見 | 一つの言語で書かれたテキストを別の言語に翻訳させる。 |
文章添削、構成
ChatGPTに文章を入力し、それに対して、文法や表現の添削の回答を生成できます。
「次の文章を校正/添削/してください。」
元の文章をこのプロンプトに、コピペして使います。
<校正前>
次の文章を校正してください。
トルコンの航空会社の旅客機が9月22日夜、羽田空港を出発た直後に正しいルートを外れ、東京タワ付近など都心上空を飛行していたことがわかったよ。
安全な高度は保たれていたが、居住地への騒温を防ぐための正規の経路に沿っていなかったとして、国土交通省は同社に再発防止を妖精。同空港を発着する航空各社にも注意を促した。
<校正後>
トルコの航空会社の旅客機が9月22日夜、羽田空港を出発した直後に正しいルートを外れ、東京タワー付近など都心上空を飛行していたことがわかった。
安全な高度は保たれていたが、居住地への騒音を防ぐための正規の経路に沿っていなかったとして、国土交通省は同社に再発防止を要請。同空港を発着する航空各社にも注意を促した。
下記の点がChatGPTによって校正されています。
- ふりがなのミス:出発た → 出発した
- 誤字:東京タワ → 東京タワー 騒温 → 騒音 妖精 → 要請
- 言葉遣いの一貫性:わかったよ → わかった
かなり便利ですね!大量の文章を長時間かけて校正すると、ヒューマンエラーがどうしても発生しやすいのでこれは文章を書いた後にチェックする機能としても使えますね。
日本語の言葉遣いの一貫性が保たれたのには、驚きです。
ただし、以下の注意点があります。
- 内容が正しいかどうかは、 ChatGPTは指摘してくれない。
- 意味を誤訳して、校正してしまう時がある
- 追加で正確性が担保できない説明が足されてしまう
こういった点が見られる場合もあるので、必ず成果物をダブルチェックするようにしましょう。
それを考慮しても、十分使えるのではないかと思います。
校正を命令する時のプロンプトとして、ChatGPTの内容の追記してしまうことを防ぎたい時、
「次の文章の誤字・脱字・タイプミスのみを修正してください」
校正内容を指定してあげるプロンプトがおすすめです。
このように「誤字・脱字・タイプミス」を指摘してもらうのが、 ChatGPTの活用方法の一つです。
校正プロンプトとして、次におすすめのプロンプトは、文章としての精度を高める上でおすすめは、
「次の文章を読みやすくしてください」
同じ文章で、プロンプトを「次の文章を読みやすくしてください」にしてみました。
誤字が修正されている他、元々の文章がニュース記事の一部抜粋なので短いのですが、さらに文を短縮して読みやすい文章に変更されました。
「読みやすくしてください」というプロンプトは、文章の表現が変わり、クオリティが高くなったりするので、おすすめです。
これは、文章を書いたときに自分で校正チェックできて便利だね!
要約プロンプト
大量のテキストを短時間で消化する必要があるシチュエーションに直面することは多々あると思います。
このプロンプトは、学生からビジネスマンまで非常に役立つプロンプトなので是非活用してみてください。
ChatGPTの文章要約機能は、長文を短く、そして要点をしっかりと押さえた形にまとめることができます。
また文字数を指定してあげることで、アウトプットのボリュームを変えることができます。
「以下のテキストを要約し、最も重要なポイントを箇条書きにまとめてください」
以下の文章は、汎用人工知能(AGI)についてのWikipedia抜粋です。
こちらをChatGPTに上記のプロンプトで要約を依頼してみました。
そして出力された回答がこの通りです。
ChatGPTはユーザーからのフィードバックに基づいて学習します。
生成された要約が期待に沿わないものであった場合は、ChatGPTにフィードバックとして提供することで、その品質を向上させることができます。
上部の回答に続けて以下のようにフィードバックをしてみました。
「もっと分かりやすい言葉で書いてください。10歳くらいの子供でも分かるように書いてください。」
すると、まるで子供に話しかけるように、分かりやすい言葉で要約してくれました。
ChatGPTの要約機能は、情報収集と共有を大幅に効率化するための強力なツールです。
学生にとっては、大量の教材の要点を掴むため、要約し主要なポイントを書き出してみることで、予習、復習にも役立ちます。
必要な情報を迅速に理解し、学習を効率化することができます。
ビジネスパーソンにとっては、大量の報告書や資料などの情報をまとめ、重要な情報を抽出するためや、議事録の作成などに役立つでしょう。
要約機能の注意点
- 情報欠落:要約であるため、重要な詳細が欠落する可能性があります。要約前に文章をしっかり理解し、主要なポイントを明確にすることも大切です。
- 文脈が失われる:文章を短縮するため、文脈が失われる可能性があります。元の文章の意味と目的を正確に反映しているか確認することが重要です。
- 誤解を招く可能性:簡略化されているため、それだけ見ると誤解を招く可能性がります。要約が明確で、曖昧さがないか確認することが大切です
翻訳・要約プロンプトを使って、英語はもちろん、様々な言語で書かれている、海外の情報を要約をできたりして、情報の収集に便利だね。
壁打ち・ブレーンストーミング
壁打ち」とは、最近よく使われる用語ですが、問題や悩み、アイデアなど、上司、同僚などに話、助言を受けながら仕事を進めていく方法です。
ChatGPTは、実は壁打ちの相手に最適
ChatGPTでは、業務知識の浅い新人が基本知識を得るためには役立つが、ミドル、シニアマネジャーレベルが複雑な課題の解消に臨むのには適してないと思われているのではないでしょうか。
実は、ミドル以上の管理職、経営者にとっても、壁打ちのツールとして非常に有用なツールです。
いくつかのシチュエーションの具体例を紹介しましょう。
- 戦略策定のサポート
-
マネージャーが新しいプロジェクトや戦略を考える際に、アイデアを整理し、異なる視点や提案を得るために、ChatGPTに対してアイデアや計画を語り、フィードバックやサジェスチョンを受け取る。
- プレゼンテーションの準備
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プレゼンテーションのコンテンツを検討する際、ChatGPTにアイデアを提供し、そのロジックや言語表現のブラッシュアップをサポートしてもらう。
- チームマネージメントの改善
-
チームのコミュニケーションやパフォーマンスに関する課題をChatGPTと共有し、新しいマネージメントアプローチや改善策についてのインスピレーションを得る。
- 問題解決のアシスト
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プロジェクトや業務において遭遇した困難や課題をChatGPTに伝え、潜在的な解決策やアプローチについて議論を深める。
- スキル開発や学習
-
新しいスキルや知識を身につける際、ChatGPTを使用して情報を得たり、理解を深めたりする。たとえば、新しいマネージメント手法やテクノロジーについて学びたい時に質問を投げかける。
- コミュニケーションのスキル向上
-
チームや他のマネージャーとのコミュニケーションを効果的に行う方法を模索する際に、ChatGPTに対して自身のコミュニケーションスタイルをシェアし、アドバイスを得る。
- 製品開発のブレインストーミング
-
新しい製品アイデアや機能をブレインストーミングする際に、ChatGPTを利用してアイデアを拡張し、異なる視点やインサイトを探る。
- マーケティングストラテジー
-
マーケティングキャンペーンやストラテジーについてChatGPTに意見を求め、市場トレンドやコンシューマーの行動についての新しい視点を得る。
壁打ちとして以下のような架空のシチュエーションをベースにプロンプトをしてみました。
すると、大まかな概要のアイデアが箇条書きされています。
瞬時にアイデアが10個も出てくるので、非常に役立ちます。
ここからさらに「1番について以下のような条件で、具体的に説明してください。」と続けることで、さらに掘り下げることができます。
- 役割を明確にする
- 何を出力するかを明確にする。
- 条件を箇条書きにすること
「最適な結果を出力するために必要な情報を質問してください」
上記回答結果の4番について掘り下げるため、続けて以下のようにプロンプトしてみました。
すると壁打ちのシチュエーションに関する必要な情報を得るための質問がChatGPTから出力されます。
ChatGPTが足りない情報を聞いてくれるんです。
- 「#」や「”」などマークアップ言語を使う
- 「#指示」「”前提”」のように使う。#で制約条件等を箇条書きすることで、AIが指示をより正確に読み取り、回答の精度が上がります。
- 「あなたは〇〇(職業・役割・役職等)です」
- 「あなたはECサイト会社の調達部シニアマネジャーです」など、AIに役割を指定するとその役割に沿って回答されます。
- 「ベストプラクティスで」
- 性能が上がり、ベストプラクティスを盛り込んだものが出力される可能性が高くなる。
- 「Step by Stepで」
- 複雑な質問に追記することで、答えに到達するまでの過程も教えてくれる。
- 「箇条書きで」
- 回答して欲しい内容が多い場合に使うと便利。
- 「表形式で」
- 回答が表形式でアウトプットされ、そのままExcelなどに貼り付け可能。
一回のプロンプトで最高の結果を引き出すことは、情報が足りていないので難しいです。
そこで、このような対話を続けていくことで、壁打ちができます。
24時間場所を選ばずどこでも可能なので、まるで一人バーチャル会議をしてるようです。
このようにChatGPTとの壁打ちで、アイデアのブレーンストーミングを行い、そこからアイデアを掘り下げていくことができます。
誰かに相談するのは、その人の時間を割いてもらう必要がありますが、ChatGPTであれば、気にせずいつでもどこでも壁打ちができます。
是非、皆さんも活用してみてください!
場所や時間を選ばずに壁打ちが出来るのっていいね。
コード生成
ChatGPTの便利な機能の一つである、コード生成機能。
日常のコーディング作業している中で、ChatGPTを使ってどうすればコードを生成することができるか解説していきましょう。
ChatGPTは幅広いプログラミング言語の入出力に対応しています。
対応言語:Java, C言語, Python, JavaScript, Swift, Kotlin, R言語, MATLABなど
それでは、Pythonで具体的にプロンプトしてみたいと思います。
プロンプト:Pythonデベロッパーとして、「プログラム生成したい具体的内容」
例1:「あなたはPythonデベロッパーです。提供されるCSVファイルのレコードを読み取り複製するコードを書いてください」
すると以下の通り回答が出力されました。
例2:「あなたはJavaScriptのデベロッパーです。フォーム上の情報をチェックするプログラムを書いてください。名前とEmailが必要ですが、住所と年齢は必要ではありません」
こちらのコードは、ユーザーがフォームを入力し提出ボタンを押した際に発動します。もし、名前とEmailフィールドが適切に入力されていない場合、警告メッセージを表示します。それ以外の場合は、フォームが提出され、データがサーバに送信されます。
この様にプログラムの内容を指定して、コードを生成することができます。
- プログラミング学習の補助として
- プログラムのバグ発見
プログラミングを学習している人も増えていると思います。オンラインのコーディングの授業を受けている方が多いでしょう。
そういった際よくあるのは、先生に瞬時に質問ができないことであったり、そもそも質問機能がなかったりします。
そういった時にこの活用方法で、迅速に解決策を見つけることができます。
以下で、Python学習でよくある質問をChatGPTに投げかけてみます。
素晴らしいですよね!説明だけでなく具体例も提示してくれました。
この方法を活用することで、いつでもどこでも質問ができるので、プログラミング学習がより捗るようになるでしょう!
ChatGPTのプロンプトで、プログラムを実行せずにバグを発見することができます。
従来では、プログラムを実際に実行してバグを発見する必要がありました。
この活用方法では、必要に応じてプログラムコードを入力するだけで、簡単にバグを発見できます。
プロンプト:「以下のPythonコードにバグを発見し、修正してください」
バグの発見は、プログラミング学習でも役に立ちますが、日常のコーディング作業においても非常に便利な機能です。
プログラミング学習で一番困るのは、質問が難しい環境なんだよね。オンラインスクールでも24時間対応な訳ではないから。
質問したいときに出来なくて、学習に行き詰まってしまうことが多かったんだよね。
これで、いつでも質問をChatGPTにぶつけることが出来るのがうれしいね。
言語翻訳
ChatGPTは、多言語の翻訳に対応しているため、翻訳ツールとしても使用可能です。
参照:OpenAI ホームページ掲載内容 一部抜粋
OpenAIが公開した各言語の処理精度を示すグラフです。
ChatGPTの翻訳は高精度、多言語に対応していることがわかります。
またGPT4の方がGPT3.5より精度が高いことも明示しています。
では、実際に海外のニュース記事の一部を抜粋して、翻訳のプロンプトをしていきます。
翻訳ツールとしてよく使用されているDeepLと変わらない非常に高いレベルでの翻訳が可能です。
- 要約
- 抽出
- 自作の英文の添削
- 用語集の作成
翻訳と同時に、文章の要約ができます。先ほどと同じ記事を今度は、200字以内で要約を要求してみました。
上部の要約の続きとして、それに対して質問を投げてみます。
すると上部の要約内容から抽出して質問への回答が生成されました。
この活用方法は、ビジネスメールや英語の論文等、英語の文章を作成する人にはとても便利!
よくあるビジネスメールで以下の誤った文章を添削するようにプロンプトしてみます。
誤った英語の例文:I am writing regarding to our meeting next week.
来週の打ち合わせに関して書いています。
英語の学習にはもちろんですが、日々の英語を使った業務において活用できます!
英文で資料やメールなどを作成した際には、一度文法、スペルミスの添削をすることで誤った英文を使ってしまう事を防ぐことができます。
専門用語などが頻出する文章があった際、ChatGPTに用語集を作成させると英語の学習にも活用できるだけでなく、理解も深まります。
ChatGPTがそれぞれの英単語をどのように翻訳しているのか確認ができ、ユーザーの単語力向上にもつながります。
先ほどのOpenAIの記事内容から、用語集を作ってもらいました。
専門的な文章を翻訳する際は、特に便利な機能です!
用語集を抽出して、自分でノートアプリにまとめておいたらいいね!
問題解決のためのReActプロンプト
上記では基本のプロンプトの具体例をご紹介しました。
ここではもう一つぜひ押さえておきたい重要なプロンプトの型をご紹介します。
「ReAct」という言葉は、「Reason+Act」を組み合わせた言葉です。
このプロントの流れは、以下の通り!
入力された内容(プロンプトの内容)に対して推察を行います。
推論を出した後、具体的なアクションを列挙します。
通常のプロンプトの場合、STEP2で終わりですが、このプロンプトの型では、列挙したアクションプを踏まえて。さらに観察を行います。
推論→アクション→観察のプロセスを繰り返し、与えられたタスクの解決に対し、より高精度な回答へ導いていきます。
[入力内容]
Thought :
Action :
Observation :
ReActプロンプトを活用して、「AI技術の進展により格差が生まれ、競争に負けてしまいないための解決策」を聞いてみました。
このように推論とアクション、観察に分けて解決策を記載してくれるので、解決策を練る際の、思考の手助けになります。是非、活用してみてください!
まとめ
ChatGPTのChatGPTプロンプトの実際の活用例とそれぞれの使い方で、適切な回答を導く効果的な書き方について解説してきました。
活用例 | 説明 |
文章添削、校正 | ChatGPTに文章を入力し、文法や表現の添削を受ける。 |
要約 | 長い文章をChatGPTに入力し、要点をまとめた短い文章を生成させる。 |
壁打ち、ブレインストーミング | アイデアをChatGPTに投げかけ、新しい視点や提案を得る。 |
コード生成 | プログラミングに関する質問を投げかけ、コードスニペットを生成させる。 |
プログラミング学習 | プログラミング学習の補助 |
プログラミングのバグ発見 | プログラムのバグを発見させる |
プログラミングのバグ発見 | 一つの言語で書かれたテキストを別の言語に翻訳させる。 |
ReActプロンプトの型 | 推論→アクション→観察のプロセスを繰り返し、与えられたタスクの解決に対し、より高精度な回答へ導いてくれる |
今回ご紹介した活用例は、応用することでさまざまなシチュエーションを想定して活用できるでしょう。プロンプトの方法ひとつで、導かれる回答の精度が変わります。
こちらの記事でのプロンプトのコツを基にご自身でさまざまな方法を試し、回答の精度が上がるように工夫して、生成AIとの会話を楽しんでみてください!
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